ニラの種類

花ニラ

 

食材としてのニラには、前項でも少し触れましたが、一般的な緑色の葉ニラの他に、黄ニラと花ニラがあります。

 

黄ニラは、ニラの芽が出る前のタイミングで、根株を覆って光を制限して栽培します。つまり、黄ニラは品種名ということではなくて、栽培方法によって黄色いニラして軟白化させたものなのです。

 

花ニラの花茎と若い蕾を食べるのですが、中華料理の食材として使われ、ニラ特有の臭みがなくて、より柔らかく、甘みもあるのが特徴です。日本では岡山県が主産地となっています。主に栽培されているのは、台湾のテンダーポールという栽培品種です。

 

黄ニラは生でもおいしく頂けます。一般的な青いニラのような匂いがあまりなく、柔らかいので、生のままで刻んだだけでも、サラダや、冷奴に散らして食べられます。炒め物なら火を止めてから加えるだけでも大丈夫です。黄ニラの旬は2月頃とされ、その頃が特徴である柔らかがあり、美味しいとされています。

 

花ニラ(花韮)は、食用の花ニラと園芸品種の花ニラは別種となっています。通常は葉を食用とする葉ニラで、花茎とその先の袋状の蕾の部分を食べています。こうした葉を食用とする葉にラに対し、花ニラではその名の通りに花を食べます。これももともとは中国料理で使われていた食材です。

 

黄ニラにもなる「テンダーポール」の他、「マルイチポール」なども花ニラ専用の開発品種となっており、最近では、より美味しい花ニラが出荷されるようになっています。\n
ちなみに外見がよく似たネギ科ハナニラ属の「花ニラ・別名アイフェイオン」というのがありますが、この花ニラは食べられません。園芸用の花ニラは花茎の先にひとつだけ花が開くのですが、食用の花ニラは花茎の先に小さな花が沢山つきます。