ニラの注目の成分

さて、皆さんご存知の通り、ニラには強い香りがあります。これはニンニクやネギなどでも含まれている硫化アリルの一種「アリシン」です。

 

前項の表からニラで栄養成分として目立っているものを挙げると、食物繊維がやや多くカロチン、ビタミンE、K、葉酸、Cなどが多くなっています。しかし、それもありますが、やはり、玉ねぎなどと同様似血をサラサラにするという特徴的効果が一番目だっているでしょう。

 

「ニラレバ炒め」には元気が出るというイメージがあります。この働きをする成分が硫化アリル(アリシン)というわけです。基本的に、玉ねぎ、長ネギ、ニンニクなど、香りが強い野菜に含まれるいわゆる香気成分です。この成分は生食材に含まれている「アイリン」が分解されてできたものです。玉ねぎを切ると涙が出てきますが、それがこの成分です。

 

硫化アリルの効果についてですが、これには血液が凝固してしまうのを防ぐ効果があり、更には血管が詰まる状態である「血栓」も予防してくれます。

 

最近よく効果の表現で使われる「血液サラサラ」というのが実はこの効果となっています。この作用により、高血圧、動脈硬化、脳血栓、脳梗塞、糖尿病などの抑制に効果を発揮し、コレステロール増加も抑制してくれます。また、疲労回復、精神安定の効果もあります。

 

硫化アリルはビタミンB1の吸収も促進します。それはビタミンB1と結合してアリチアミンとなるからで、これがビタミンB1を体内に長く留めてくれます。ビタミンB1を豊富に含む食材(豚肉、ハム、かつお、大豆など)と一緒に摂取すると一層効果が期待できます。